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unripe "Definition of Hope” CD

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ここ日本における独特の言い回しである「激情」という言葉が今や定着し、若い世代が堂々と「激情」を演奏している姿も確認できている昨今。それこそ、そういった枠に収まるバンドをプレゼンして牽引してきたのは紛れもなく3LAのお陰であったと思うし、実際にコロナ禍で世のオッサン激情シーンが全く音沙汰無くなった時でも、moreruやquiquiなど若手のフックアップに従事し、新しくバンドを始めようとするリスナーに確実なチカラを与えたはずである。
海外においてはいつごろから「スクリーモ」と呼ばれるのが当たり前になったのかは分からないが、海外の「それ」と日本の「激情」には若干のズレというか認識の違いがあるように感じている。
それは海外のLovitt系や、オリジナルだと言われるEbullition系、もしくはメタルやブラストも取り入れるようになったLEVEL PLANE系とも違い、あくまでもenvyの「それ」に直結している音であると感じている。
しかし、長年そうであった「激情」という枠組みにもサブスクの波が押し寄せ、その捉え方や具現化の方法にも変化が感じられるようになってきつつも、記録や伝達なきシーンが災いしてか、形骸化が甚だしいようにも感じ得る。
私が彼らと出会ったキッカケは当時のSNSであるmixiだった記憶があるが、その流れで沖縄ツアーを敢行した際も、こんな沖縄という土壌にこんな暗いバンドがいてどうなってんだよ、とは思ったが、当時はまだ激情というよりポストロック主体の音を展開していた彼らも、いつしかメンバーは入れ替わり、いつのまにか情感激しい音をひたすら演奏するバンドへシフトしていたが、元々が沖縄という地の人間たちなのでマイペースすぎる活動故に、解散らしき情報が聞こえず、またメンバーからの便りがなくとも「ナンクルナイサ」スタイルで人知れずスタンドスティルを続けていた結果、いつのまにか結成20年初単独音源という場所まで辿り着きつつ、インフォを観る限りでは、またもやメンバーは入れ替わったようだが、その方向性には大幅な変化はなくとも、着実に一歩づつ地道に楽曲を磨いてきた痕跡は確認出来るし、今では希少とさえなった「激情」そのものたる音像が展開され、それこそ今の若い子が鳴らしている新しめの激情しか知らない耳には新鮮に映えること間違いなしの孤高さにたどり着いたと確信しつつも、沖縄という離島に旅人を迎えるというスタンスの在り方が、自分たちのハブ的な使命感とハブ酒の紹介を怠らず、新旧問わず様々なバンドとの交流や共演を気に着実に名前が知れ渡っていくのを、今後も傍目から生存確認として私の目に映るための一つの便りのような音源である。

イトーヒロタツ(killie/3cmtour)

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